さて、セツヤクエスト最終回。
今回は、まずセツヤクエストの表紙ページにも載っている「マネーフォワード」の辻庸介CEOについて。
この辻さんとは学生時代からのお付き合いをさせていただいています。
辻さんの方が先輩です。
「家計管理ソフト」という超デジタルなお金の管理を考え出した人やから、昔からお金には細かかったのかと思いきや、まったくそうではありません。
お金には寛大、というよりも人付き合いに使うお金は惜しまない。というスタンスを貫いてはりました。
ですから、後輩に食事をおごる、飲み代をおごるということはしゅっちゅうで、後輩におごるために自分の生活費が足りなくなったりしてはりました。
そんな奴がつくった家計管理ソフトは信用できん!と思いますか?
私はむしろ、そういう人がつくったからこそ信用・信頼できる気がするのです。
人との付き合いを大事にし、人の情を大事にする。だからこそ、人が使って心地よいようなソフトを作ることができると思います。
お金を使わないだけが節約ではありません。
必要なところにはしっかり使い、しっかり投資する。
商人の町大阪には、そういう信念を伝える言葉がたくさん残っています。
「使うときにはしっかり使い、遊ぶ金も人の倍使う。そうしないと商いの切っ先がにぶる。」
「損して得とれ。」
などなど。
見た目のお金の増減ではなく、目に見えない物に貯金する。それも立派な節約だと思います。
そういったことも考えつつ、私もこれから節約に取り組んでいきたいと思います。
短い期間でしたがセツヤクエストに参加できてよかったです!ありがとうございました!
最終回は「始末の極意(古典落語)」のオチのご紹介!
「いろいろ聞いてきましたけど、やっぱり始末には「極意」みたいなもんがあるんとちゃいますか?もしよかったらその「始末の極意」を教えてもらえまへんやろか?」
「よっしゃ、お前だけに教えたろ。ほな、裏庭へ出て、はしごをそこの松の木に立てかけてみい。」
「へぇへぇ、立てかけましたで。」
「ほな上へのぼって、両手で枝にしっかりつかまれ。」
「・・・これでよろしいか?」
「よし。ほなまずは、右の手を離せ。」
「・・サーカスの稽古やおまへんで。・・離しました。」
「次は右の小指をはなせ。」
「・・・はなしました。」
「紅さし指離せ。」
「・・・・はなしました。」
「たかたか指も離せ。」
「・・・・・はなしました!」
「人差し指離せ。」
「・・・?!・・・こんなもん離せまっかいな!」
「よう離さんか?」
「・・こればっかりはよう離しません!」
「よっしゃ、離すなよ。指の形見てみい。これ(親指とひとさし指で輪っかを作る)離さんのが、始末の極意や。」
ありがとうございました!